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ストレスを知る 教えて!酒谷先生 ~ストレスの基礎知識~

そもそもストレスってなに?

1936年、カナダの生理学者ハンス・セリエは、それまで物理学の概念だった「ストレス」を、はじめて生理学に応用しました。「外界から受けるさまざまな刺激や負荷(ストレッサー)が人間の心身に影響を与える」ということを示したのです。

セリエは、マウスに「寒さ」「過度な運動」「痛み」などの身体的な刺激を与え続け、その生体反応を研究しました。そうすると右の図のように

  • ①ストレスに対して身体が反応し始める警告反応期、
  • ②ストレッサーに抵抗しながら身体の機能を維持している抵抗期、
  • ③抵抗力が限界となる疲弊期、

という3つのプロセスがあることが明らかになりました。
これが「ストレス反応」と呼ばれるものです。人の場合も同様に、気温の変化などの身体的刺激や、人間関係・忙しさなどの精神的刺激が「ストレッサー」となり、それらの刺激に対する心身の反応が、「ストレス性の症状」として現れるのです。

ハンス・セリエによるストレス研究(1936年)

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