胃痛が起こるメカニズム
胃痛のもっとも一般的な原因は、胃や十二指腸にできる潰瘍です。ストレスは、この潰瘍の形成に関わっています。
- ストレスと胃の血流量
- ストレスを受けると、交感神経が緊張し、胃の循環血流量が低下します。
- 血流が極度に低下すると、胃の平滑筋がけいれんを起こし、強い痛みが起こります。
- ストレスと胃粘膜
- 胃へ循環する血流量が少なくなると、胃の粘膜表面を覆う「粘液」を産生する能力が低下し、結果として胃酸の攻撃をうけやすくなります。
- 胃酸により攻撃をうけた胃の粘膜表面はただれてしまい、これがさらにひどくなり、胃粘膜より深く傷つくと潰瘍になってしまうのです。
- ストレスと胃酸分泌
- また、ストレスによる胃酸の過剰分泌も考えられます。
通常、食後など必要な時に胃壁細胞(いへきさいぼう)ではヒスタミン、アセチルコリン、ガストリンの刺激でプロトンポンプが活性化され胃酸が適度に分泌されます。
しかし、ストレスにより自律神経系のバランスが乱れ、副交感神経が過剰に反応した場合には、アセチルコリンの刺激を介して胃酸分泌が高まってしまうのです。
ストレスによる胃酸分泌亢進は、ヒスタミンの分泌を抑えるH2ブロッカー(ヒスタミンH2受容体拮抗薬)では十分効果が得られないと言われています。
このように、胃痛の原因となる潰瘍とストレスは、深い関わりがあるのです。

